自治振報では紹介しきれなかった、当日の意見交換の内容をまとめました
令和8年8月18日(火)、八幡自治振興センターで、庄原市議会「市民と語る会」が開催されました。
今回のテーマは、
「これからの八幡で、無理なく暮らし続けていくために」~地域活動・支え合い・暮らしのこれからを考える~
地域からは自治振興区役員や関心のある住民が参加し、市議会議員5名と2時間にわたって意見を交わしました。地域活動の担い手不足をはじめ、行政との協働、人口減少、移住・定住、医療・救急、水道、観光、教育など、話題は次々と広がりました。
ここでは、当日の意見交換を話題ごとにご紹介します。


①「このままでは、地域活動を続けられないのでは?」
住民
八幡では現在、60~70代の人たちが地域活動を支えている。しかし、高齢化率は6割を超えており、「もうしんどいから、そろそろできなくなる」という声も出ている。
3~5年後には、今の活動を担う人がいなくなる可能性がある。これからの八幡をどうしていくのか、今から考える必要があるのではないか。
議員
こうした担い手不足の問題は、八幡だけではなく、市内の多くの地域から聞いている。
若い人がまちづくりに参加できる仕組みや、これまでとは違った地域活動の形を考えていく必要がある。
②「地域だけで頑張るのではなく、行政にも一緒に入ってほしい」
住民
地域だけで考えていても、できないことはできない。行政から「困ったら相談してください」「補助金があるので地域でやってください」と言われるだけではなく、行政も地域に入って、一緒に課題を解決してほしい。
防災、福祉、地域交通など、地域だけでも行政だけでも解決できない問題は多い。職員と地域が車座になって話し合うような仕組みが必要ではないか。
議員
他市では、行政職員が地域担当として地域に入り、チームで課題解決に取り組む仕組みもある。そうした事例も参考にしながら、地域と行政が一体となって取り組む方法を考えていきたい。
③「人口を増やすために、もっと思い切った取り組みを」
住民
地域のさまざまな問題の根本には、人口減少がある。人を増やすことに特化した、大きな取り組みが必要ではないか。
議員
教育をきっかけにした移住は、一つの可能性がある。川北では、学校への入学をきっかけに移住する事例もあり、生徒数が増えている。
都市部から人を呼び、農業など地域での暮らしを体験してもらうような、他地域の取り組みも参考になる。
住民
空き家についても、不動産業者を通じて入居者が決まった例がある。民間のネットワークを活用して、空き家と移住希望者をつなぐ仕組みも考えられるのではないか。
④「八幡の人材や地域資源を、もっと活かせないか」
住民
八幡には、観光案内や外国人対応ができる人材もいる。せっかく持っている資格や経験を、行政にも積極的に活用してほしい。
また、英語検定などを活用して、子どもたちの学びと地域の魅力を結びつけることもできるのではないか。
議員
観光だけでなく、体験学習、郷土愛の育成、インバウンド、スポーツ合宿なども地域活性化につながる。
たたら製鉄など、庄原ならではの歴史やストーリーを観光に活かすことや、マウンテンバイクなど新しい観光資源を呼び込むことも考えている。
⑤「安心して暮らすために、医療や救急をどうする?」
住民
休日当番医が旧庄原市内の場合、八幡から片道40分ほどかかる。一人暮らしで体調を崩した高齢者など、病院まで行くことが難しい人もいる。
救急車を呼んでも受け入れ先がなく、三次まで搬送された事例もある。地域で安心して暮らすためには、医療や救急の問題も避けて通れない。
議員
今年から庄原市が広島市広域連合に加入したことで、救急安心センター「#7119」が利用できるようになった。ただ、まだ住民への周知が十分ではないので、もっと知ってもらう必要がある。
住民
いざという時に備え、AEDの使い方や心肺蘇生などを実際に体験する機会も必要ではないか。
⑥「空き家があっても、水道がなければ人は住めない」
住民
八幡では、井戸水の水量不足から新たに井戸を掘ったところ、大きな費用がかかったという事例もある。
移住・定住を進めようとしても、水道や下水道が整備されていない地域では、空き家があっても人が住み続けることは難しい。
議員
川北などでも同じような課題がある。水道や下水道について、地域の実情に合った制度を考える必要がある。
住民
東城高校の存続を考えるうえでも、市営住宅を学生の下宿として活用できないか。今ある施設を柔軟に活用する発想も必要ではないか。


「これからも八幡で暮らしていく」ために
今回の語る会では、地域活動の担い手不足という身近な問題から、人口減少、移住・定住、行政との協働、医療・救急、水道、空き家、観光、教育まで、さまざまな意見が出されました。
その中では、「地域だけで頑張るのではなく、行政や議会とも一緒に考えていくことが必要」という思いも共有されました。
また、意見交換の中では、「#7119」の周知、井戸掘削費用への補助、市営住宅の学生下宿への活用など、具体的な課題についても話が及びました。
八幡でこれからも安心して暮らし続けるために、何ができるのか。
今回の「市民と語る会」は、地域の現状を伝えるだけでなく、これからの八幡について、地域と議員が一緒に考える機会となりました。
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